ゲラント・トーマス

Geraint Howell THOMAS

プロフィール

チーム
2025年引退
生年月日
1986/5/25
選手タイプ(脚質)
オールラウンダー
身長
183cm
国籍
イギリス
主な戦績1
ツール・ド・フランス総合優勝(2023)
主な戦績2
クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝(2018)
主な戦績3
パリ~ニース総合優勝(2016)

コメント

わずか29選手しか存在しないUEC(欧州自転車競技連合)「ホール・オブ・フェーム」の一員。欧州選手権、世界選手権、五輪(2008北京と2012ロンドンのチームパシュートで金メダル)の3タイトルを手にした者だけ許された「殿堂」であり、現役男子ロード選手としては唯一。

◆特殊なエリート街道

2007年から2012年まではトラック競技のチームパシュート英国代表として、世界選手権で3勝、五輪で2つの金メダルを手中にした。そんな超エリートトラックレーサーから転向し、2015年にクリストファー・フルームが所属していたチームスカイ(現イネオス・グレナディアーズ)に加入。

2016年以降はステージレーサーへ変身し、2016年にパリ〜ニース総合優勝。体重を最大時より5kg絞り、フルームのアシストとしても大活躍。いつしかそのエースを追い抜いて、2018年にはクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝。そして、同年ついにフルームに代わってツール・ド・フランス途中からエースとなり、マイヨ・ジョーヌを獲得した。

最終日のパリ・シャンゼリゼでは総合優勝者としてスピーチし、言葉を終えるとマイクを手から落とすという「勝利のマイクドロップ」を見せた。マイヨ・ジョーヌのインパクトは大きく、故郷ウェールズではスポーツ界で殿堂入りし、国立自転車競技場には自分の名がつけられた。

◆次なるグランツールを求めて

2018年のマイヨ・ジョーヌ以降、新たなグランツール制覇のチャンスは2度巡ってきたが、1度目は同僚ベルナルに続くツール・ド・フランス総合2位。2度目の2020年ジロ・デ・イタリアは、路上のボトルに引っかかって落車、リタイアとなった。

2021年のツール・ド・フランス開幕時には35歳になっていて、「あらゆるチャンスを最大限に活用せねばならない年齢に差しかかった」と語った。そして、2022ツール・ド・フランスでは総合3位の結果を残し、まだ確実に頂点を争う場にいることをライバルたちに思い出させた。

◆39歳となる2025年はラストシーズン

2025年は、スカイ時代から通算してチーム在籍期間が全所属選手中最長の16年目となった。5月25日には39歳になるが、今季が現役最後とSNSで明言している。どんな有終の美を見せてくれるのか? そして最後にどんなアイロニックな名言を残してくれるのか?

◆愛されたウェールズのレジェンド、現役生活に幕

2025年、39歳で迎えたラストシーズンは、単なる引退へのカウントダウンではなく、ベテランとしての意地を見せる一年となった。自身13回目となったツール・ド・フランスを総合58位で完走。その後も現役最後の日々を噛み締めるようにレースを続け、9月のツアー・オブ・ブリテンで母国ウェールズのファンに惜しまれつつプロトンに別れを告げた。スカイ/イネオス一筋16年のプロキャリアを終えた直後、チームの「ディレクター・オブ・レーシング」への就任が発表された。ライダーから首脳陣へ。常勝軍団を知るレジェンドは、今度は運営の中枢からチームの再建を担うことになった。



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