(中級者向け)知っているともっと楽しめるワード集
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ムーブ編
フォギュアフォー
足場がない時に、腕に足を絡ませて引っ掛けることで体を持ち上げ、次のホールドを取るムーブ。不思議な身体の使い方であるが、使える場所がかなり限られているため、たまにしか出くわさない技なので、使ったときは「なるほどそこで使うか!」と思わず膝を打つ。
ニーバー
つま先と膝をホールドとホールドの間で突っ張り、膝をホールドに当てがることで下半身を安定させるムーブ。時に両手が離せるほど下半身が安定することもあり、選手が腕を振って筋肉の張りをとるレストポイントになったりするので、ホッと一息つける。
キョン
番外編
核心
ボルダリングやリードにおけるコースの一番難しいところ。一番の落ちどころ。オブザベーションの段階で核心だと想像していたとしても、実際にトライしてみると思いもよらぬところが核心だったということも多々ある。核心を見極め越えていくことで表彰台が見えて来る。
レスト
主にリードにおける、片手を離してパンパンに張った腕を振ることで筋肉を回復させる小休止。持久戦のリードでは、どこでレストを入れるかも戦略のうち。選手は呼吸を整えて、これから突入する上部のオブザベーションをレストしながら行なっている。難しいルートになるとレストする場所もほとんどなくなってくる。
ルートセッター
特にボルダリング、リードにおいてホールドをどのように配置するか考える職人。いかに選手を上手に順位分けできるコースを作るかが腕の見せどころでもある。その一方で、今までやったことのないような動き、より考えないと解き明かされない動きなど、選手が登っていて面白いと思えたり、観客が見ていてワクワクしたりするようなコースを常に考えて配置している。スポーツクライミングは自分自身との戦い、ライバルとの戦い、そしてルートセッターとの戦いでもある。
text・イラスト:尾川とも子