フェリペ・ドルゴビッチ

15歳でカートからフォーミュラにステップアップし、3つのシリーズでチャンピオンを獲得したドルゴビッチのキャリアハイライトは2022年のFIA F2でのチャンピオン獲得だろう。この年はリアム・ローソン、ジャック・ドゥーハン、ローガン・サージェント、岩佐歩夢らが参戦した年だったが、終始安定した走りで圧倒的なポイントリードを築いての戴冠だった。アストンマーティンのリザーブドライバーとしてF1での契約下にあったものの残念ながらF1では出走するチャンスに恵まれなかった。「フォーミュラE」ではマセラティのテストドライバーを務めたほか、シーズン11ではマヒンドラからベルリンのレースに代役出走。初挑戦ながら7位完走を果たし、初ポイントを獲得している。「フォーミュラE」には初のフル参戦となるが、F2時代にも見せた安定した結果を残す走りは、激しい順位の入れ替わりがあるレースで大きな武器になるはず。ルーキーイヤーから台風の目になるかもしれない。