コースの特徴
とうとう2024年ブエルタ最後の週末がやってきた。山頂フィニッシュ2連戦と個人タイムトライアルとで、総合争いがひっくり返る可能性を秘めた3日間でもある。その1日目は、激坂フィニッシュ一本勝負。4年前に総合エースたちが殴り合いを繰り広げた、1級山岳モンカルビリョの登場だ!
昨季までのブエルタであれば、今区間を「平坦ステージだけれど山頂フィニッシュ」と呼んだに違いない。ステージの大半はほぼ平坦。たしかにスタートから約90kmは微妙に上り基調ではあるけれど、勾配的にはほんの0.6%程度でしかない。コース半ばに迫り出す3級山岳だって、勾配5%程度の易しい山だ。しかもその後しばらくは下り基調。ラスト15kmほどまでは、緩やかに谷間を進む。
ちなみに2020年大会8日目にも、ログローニョ発アルト・デ・モンカルビリョ着のステージが行われた。その時と全体的な地形はよく似ている。ただ途中に組み込まれたのは3級ではなく2級山岳だった。
また当時はプロトン内のすべての選手にとって初めてのモンカルビリョ登山だったが、4年後の今年はそうではない。例えば4年前の区間トップ10のうち6人が、今年もブエルタに参戦している。分かりやすく言えば「想像より遥かに難しかった」と唸ったログリッチが勝ち、カラパスがマイヨ・ロホを守り、クスが驚異的なアシスト能力を見せつけた。
フィニッシュライン手前ギリギリまで10%弱の難勾配
その1級モンカルビリョは、登坂距離8.6km、平均勾配8.9%。比較的簡単なのは序盤1kmだけ。途中で3kmにわたり二桁勾配も続く。4年前はここでアタックの応酬が勃発した。しかもその先、フィニッシュライン手前ギリギリまで、10%弱の難勾配は延々と終わらないのだ。
文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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45 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 45 km/h | 43 km/h | 41 km/h | ||
173.2 km | オフィシャル スタート |
13:29 | 13:29 | 13:29 | 20:29 | 20:29 | 20:29 |
78.9 km | 3級山岳(B) | 15:34 | 15:40 | 15:47 | 22:34 | 22:40 | 22:47 |
14.2 km | 中間SP | 17:01 | 17:10 | 17:21 | 00:01 | 00:10 | 00:21 |
0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:19 | 17:30 | 17:42 | 00:19 | 00:30 | 00:42 |