コースの特徴
2024年最後のグランツールも、いよいよ最終週に突入した。総合争いは、さらに過熱しそうだ。なにしろマドリード到着までの残り6日間のうち、実に半分の3日間が難関山頂フィニッシュ。しかもこの日、2回目の休息日明けに、いきなり伝統のコバドンガ山頂バトルが待ち受ける!
カンタブリア海を望むスタート地を後にして、海抜0m前後を進む序盤70kmのうちに、大急ぎで休みボケを解消すべし。ステージ中盤以降、道は決して、選手たちを甘やかしてはくれない。
最初の難関は、1級山岳ミラドール・デル・フィト(登坂距離7.1km、平均勾配7.9%、最大12%)。360度のパノラマが楽しめる展望台(ミラドール)が自慢のこの山は、慣例では、コバドンガの「直前」に位置することが多い。
コバドンガ前に平均勾配9.3%の難峠
ただし今年のプロトンは、そこから別の山へと寄り道する。それが2021年大会で初めて使用された1級山岳コリャダ・リョメーナで、平均勾配は9.3%にも至る難峠だ(全長7.6km、最大14%)。しかも3年前は、この山で加速したベルナルに、すかさずログリッチが反応。そのまま山頂からの34kmの長い長い下りを先行し、全長12.5kmのコバドンガで独走態勢に入り……つまり61kmもの長いアタックを成功させている!
もちろん締めくくりは、史上23回目の、21世紀に入ってからは10回目の超級コバドンガフィニッシュ。平均勾配自体は6.9%と厳しくはないものの、中盤に勾配二桁台の激ゾーンが2kmにわたって続く。最大勾配は16%。
むしろコバドンガの魅力は、9%台の難勾配と、遠くまで見えるなだらかなゾーンとが、山道の後半に繰り返し訪れること。これが選手たちにリズムの変化を強い、時に強豪たちの凄まじいにらみ合いを演出する。なにより山頂に湖(ラゴス)を抱くこの山は、しばし厚い霧に包まれる。3週目初日のマイヨ・ロホ争いは、神秘的な雰囲気の中で繰り広げられるのだ。
文:宮本あさか
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | ||
181.3 km | オフィシャル スタート |
12:59 | 12:59 | 12:59 | 19:59 | 19:59 | 19:59 |
104.2 km | 1級山岳 | 14:49 | 14:54 | 15:00 | 21:49 | 21:54 | 22:00 |
56.3 km | 1級山岳(B) | 15:57 | 16:06 | 16:16 | 22:57 | 23:06 | 23:16 |
22.0 km | 中間SP | 16:46 | 16:57 | 17:10 | 23:46 | 23:57 | 00:10 |
0.0 km | 超級山岳 フィニッシュ |
17:18 | 17:30 | 17:45 | 00:18 | 00:30 | 00:45 |