コースの特徴
激坂天国のブエルタに、またしても新たな名物が加わる。その名もプエルト・デ・アンカレス。たしかに、山自体は、すでに使用されたことがある。ただし今回よじ登る「壁」は、正真正銘、大会史上初登場だ。
ユネスコ世界遺産であるローマ時代の市「壁」から、大会5つ目の山頂フィニッシュへと走り出す。スタート直後に待ち構える2つの起伏(無印+3級)は、逃げの形成を促すだろう。続く2級山岳はいまだ足慣らし程度。下りの先には、長い平地も挟まれる。
2014年ロード世界選開催地のポンフェラーダを通過したら、残り40km、いよいよ勝負地アンカレス山地へと突入だ。以降、否応なしに、難度は増していく。小さな無印の出っ張りをこなし、2級山岳ルメラス(登坂距離6.6km、平均勾配6%)を乗り越え、ついにはフィニッシュへと続く1級山岳アンカレスへ。
2011年は区間途中に通過し、2012年と2014年にはこの山で勝敗が争われたが、いずれも北側からのアタックだった(2012年は北東、2014年は北西から)。今回は初めて南東から攻める。北からの2つの登坂路に比べれば、登坂距離こそ最短の7.5kmながら、平均勾配は9.3%と最も厳しい。
ラスト1.5km、道はほぼ真っ直ぐ13〜15%の勾配が続く
しかも勾配3%弱でしかない序盤2kmを除けば、数字は、さらに上がる。ラスト4.5kmの平均勾配は12.4%!しかもラスト1.5kmは、道はほぼ真っ直ぐな上に、13〜15%の勾配が延々と続くのだ。もはや絶望的。スローモーションの恐ろしき死闘が、繰り広げられる。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Detail
詳細
Time schedule
タイムスケジュール
残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 42 km/h | 40 km/h | 38 km/h | ||
175.6 km | オフィシャル スタート |
13:07 | 13:07 | 13:07 | 20:07 | 20:07 | 20:07 |
141.7 km | 3級山岳 | 13:55 | 13:57 | 14:00 | 20:55 | 20:57 | 21:00 |
100.4 km | 2級山岳 | 14:54 | 14:59 | 15:05 | 21:54 | 21:59 | 22:05 |
28.6 km | 中間SP | 16:37 | 16:47 | 16:59 | 23:37 | 23:47 | 23:59 |
20.0 km | 2級山岳(B) | 16:49 | 17:00 | 17:12 | 23:49 | 00:00 | 00:12 |
0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:17 | 17:30 | 17:44 | 00:17 | 00:30 | 00:44 |