フランス期待の新星、前哨戦から飛躍なるか!?Tour Auvergne-Rhône-Alpes 昨年まで「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」として行われていたツール前哨戦が「ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」に名称を変え今年も開催!期待の新星「ポール・セクサス」も参戦する今大会をJ SPORTSでは全ステージ生中継・生配信! フランス期待の新星、前哨戦から飛躍なるか!?Tour Auvergne-Rhône-Alpes

見どころ

2026年大会は
ヤングライダーの品評会
7月のツールを見越した
重要な前哨戦

ツール・ド・フランス前の脚試しの機会として確たる地位を築いてきた「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」が、2026年より「ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」と大会名称を変更。とはいっても、ツール前哨戦としての立ち位置は揺らぐことはなく、何なら2026年大会は1カ月後の本番を見越した若いオールラウンダーたちがチャレンジの場に選んでいる。

■開催地オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方が運営に参画

1947年に初開催、当時は新聞社ドーフィネ・リベレの発行部数増加を目指し、社名をそのまま大会名に。やがて大会運営体制が変わり、ツールを主催するA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が全権を引き継いだ2010年にクリテリウム・デュ・ドーフィネの名へ。

サイクルロードレースファンにとっては“ドーフィネ”の名で親しまれてきたこの大会だが、2026年大会から新たなフェーズへと移る。A.S.O.がレース開催地のオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方と提携。これを機に、新たな大会名として「ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ」と呼ばれることになった。

■山岳比重の高い8日間、チームTTの採用も

大会名が変われど、レースイベントとしての趣きは変わらない。開催回数も引き継がれ、今回は第78回大会となる。全8ステージで、同地の地形を生かした山岳ルートが選手たちの脚を試していく。

今年も第1ステージ(146.2km)からサバイバル化しそうだ。5つのカテゴリー山岳を越え、フィニッシュへ向かっても上り基調。開幕早々、メイン集団の人数は相応に絞られていることだろう。一方で、第2ステージ(234.3km)は丘陵コースにカテゴライズされるが、スプリンター系の選手たちにもチャンスがあるのではないかとの現地評。中盤の2級山岳コル・ロベール・マルシャンは登坂距離10.9km。平均4.4%の上りを耐えられるかがひとつポイントになってくる。

今大会の大注目は第3ステージ。28.4kmのチームタイムトライアルだ。ツールでも実施されるとあり、今回はどのチームも最終テスト的な位置づけて臨むことだろう。本番へ向け、最新装備やキットを試す選手やチームも見られそう。なお、今回はツール本番より10km近く距離が長くなっている。

大会中盤戦は丘陵地帯を走行。レース半ばまでに5つのカテゴリー山岳をクリアする第4ステージ(167.4km)、中間地点以降はほぼフラットの第5ステージ(195.8km)は、逃げと集団との駆け引きが見られそう。

終盤3ステージは、いずれも上級山岳頂上フィニッシュ。第6ステージ(182.3km)は1級山岳クレスト・ヴォラン(登坂距離5.9km、平均勾配7.7%)、第7ステージは(133.6km)は超級山岳グラン・コロンビエ(8.4km、10.2%)、第8ステージ(120km)は超級山岳プラトー・ド・ソレゾン(11.3km、9.1%)と、それぞれ大勝負が見られることだろう。今大会の個人総合成績に反映されることは間違いなく、もっともツール本番へ、状態の良い選手を測る絶好の場となるはず。

例年と比較しても山岳比重が高い印象の8日間。チームタイムトライアルの採用も含め、個の力だけでなくチームとしていかに戦い抜くかが重要になってきそうだ。

■フランス国民の期待を背負うセクサス デルトロやアユソ、オンリーも頂点狙う

過去にはツールのマイヨ・ジョーヌ候補がこぞってこの大会に集まったこともあるが、今回は違ったムードになりそうだ。次世代を担う若いオールラウンダーが続々と出場意志を示しているのである。

開催地フランスの期待を一心に背負うのは、19歳のポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム)。日頃からレースを追っている方なら、彼の飛躍ぶりは手に取るように分かるだろう。

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文:福光 俊介 ©A.S.O.

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6月のレース一覧
出場予定選手

最注目は「ワンダーボーイ」ポール・セクサス!
ワウト、アルメイダら有力選手も参戦予定

PAUL
SEIXAS

ポール・セクサス

ポール・セクサス

デカトロン・CMA CGM チームの超新星が、ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプの舞台に挑む。今春のイツリア・バスクカントリーとラ・フレーシュ・ワロンヌで史上最年少制覇を達成し、一躍サイクル界の主役に躍り出た19歳。異次元の成長を続ける若き才能が、強豪ひしめく今大会でどのような走りを見せるのか、世界中の視線が集まる。

WOUT
VAN AERT

ワウト・ファンアールト

ワウト・ファンアールト

4月のパリ〜ルーベで悲願の優勝を果たしたワウト・ファンアールトが、ツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプに参戦。今大会は、チーム ヴィスマ・リースアバイクのエースとして参加し、総合優勝を狙う。山岳からスプリント、タイムトライアルまでこなせる圧倒的な走力で、起伏に富んだ過酷なコースをどう攻略するのか目が離せない。


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JOAO
ALMEIDA

ジョアン・アルメイダ

ジョアン・アルメイダ

春先の体調不良によりコンディションが上がらず、ジロ・デ・イタリア出場回避を余儀なくされたジョアン・アルメイダ。彼にとって、このツール・オーヴェルニュ・ローヌ・アルプが待望の実戦復帰レースとなる。シーズン後半のグランツールに向けた極めて重要な試金石であり、本来の安定感抜群の走りを取り戻して万全の復活をアピールできるか。


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DANIEL
MARTINEZ

ダニエル・マルティネス

ダニエル・マルティネス

2020年の覇者であり、今大会において唯一このレースの「総合優勝」の味を知るダニエル・マルティネス。今季は3月のパリ〜ニースで総合2位に入るなど好調を維持している。勢いのある若手たちと真っ向から競い合い、持ち前の鋭い走りと確かな実力で自身2度目の栄冠を掴み取れるか、その走りに期待が集まる。

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