来歴


マッテオ・ジョーゲンソンは、兄もプロを目指すサイクルロードレーサーだった。ジュニア時代は個人タイムトライアルでアメリカ王者になったこともあるほどの実力者。


しかしアメリカの育成プログラムが迷走していた時代とぶつかってしまい、競技キャリアをあきらめた経緯がある。


◆自分の実力を発揮できるチームへ


モビスター チームとの契約最終年だった2023年。ストーブリーグの目玉のひとりとして数えられ、たくさんのオファーを受け取った。


そんな中、ジョーゲンソンが選んだのは、「自分のポテンシャルを引き上げてくれる」と感じたプロトン最強チームのヴィスマ・リースアバイクだった。


マッテオ・ジョーゲンソン

◆サイクル界を驚かせる存在に


オールラウンダー型の選手で、パワーや牽引力、独走力に特徴がある。


クラシックレースにまずは出場し、ワウト・ファンアールトらのアシストとして活躍した。


そしていきなりパリ~ニースを制した新進気鋭のサイクリストとして世界に名を馳せる。


◆ヴィスマの一員として


そしてツール・ド・フランスではヨナス・ヴィンゲゴーらのアシストとして、山岳コースだけでなく、衝撃的なペースでの牽きをみせるなど、ヴィスマの一員として確かな爪痕を残すことに成功する。


今後は,アシストではなく、エースとしても活躍できるのではないか、と感じさせる瞬間だった。


◆パリ〜ニースで個人総合2連覇


将来性を示した2024年シーズンを経て、次なる1年も自身の可能性を伸ばしながらチームプレーヤーとしても貢献していく。


パリ〜ニースではヴィンゲゴーとの共闘で、その棲み分けが注目されたが、ヴィンゲゴーが体調を崩したこともありジョーゲンソンが総合エースに。


大会後半は磐石の走りを見せ、個人総合2連覇を達成した。


もうひとつ期待されていた北のクラシックは不発に終わったが、自身もチームも心配はしていない。


再調整を行なって、ツールでは再びヴィンゲゴーのアシストに回る公算だ。


マッテオ・ジョーゲンソン

©A.S.O./Alex Broadway   ©A.S.O./Billy Ceusters

戦績

レース・結果
2019年 ツール・ド・ラヴニール ポイント賞
2021年 パリ〜ニース個人総合8位
2022年 ツール・ド・ラ・プロヴァンス個人総合4位
メルカンツアー・クラシック・アルプマリティム7位
2023年 ツアー・オブ・オマーン個人総合優勝&ポイント賞&ヤングライダー賞&区間1勝
パリ〜ニース個人総合8位
E3サクソクラシック4位
ツール・デ・フランドル9位
ツール・ド・ロマンディ個人総合2位
ツアー・オブ・グアンシー個人総合7位
2024年 パリ〜ニース個人総合優勝
ドワルス・ドール・フラーンデレン優勝