来歴
チームディメンションデータでプロデビュー。2020年シーズン終盤に当時所属していたこのチームが解散の危機にさらされて、自らの行く末すら不透明な状況だったが、オーストラリア人ライダーは自らの実力で道を切り開いた。
2021年にAG2R・シトロエンに移籍。チーム名がデカトロン・AG2Rラモンディアルとなった2024年に大活躍することになる。
◆自らの力で勝ち取った新契約
2020ジロ・デ・イタリア第16ステージで2位に飛び込み、翌第17ステージの山頂フィニッシュで独走勝利を飾ると、その翌日にあっさりAG2R・シトロエンとの契約がまとまった。しかも単年契約は、あっという間に3年追加された。
5月のロマンディ一周で山頂2位に食い込むと、チームは大慌てで2024年まで契約延長。この契約当日から2日連続で、並み居る強豪たちに混ざって、ドーフィネの山頂フィニッシュで上位5位に食い込んだ。そして極めつけに2021年のツール・ド・フランスを総合4位で終えて、選手人生は劇的に変わった。
◆謙虚な姿勢を忘れない
ただ「僕は僕のまま」と、自らの地位は急速に上がっても、地に両足をつけて生きていくことを忘れずに攻撃的に走ること。レースを楽しむこと。それこそが彼の信じる、勝利への近道なのだ。
2022年は好調を続けるオコーナーにファンの注目が集まった。
それもそのはず、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスでの好成績だけでなく、ブエルタ・ア・アンダルシア総合7位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合6位、ツール・ド・ロマンディ総合5位、そしてクリテリウム・デュ・ドーフィネ3位と着実に総合上位に入り世間の評価を着実に上げていたからだ。
◆グランツール総合表彰台を目指して
しかし、前年のツール・ド・フランス初勝利の舞台アルプスでの3連戦を目前に肉離れでリタイヤ。気持ちを切り替えて臨んだブエルタ・ア・エスパーニャでは総合8位。
そして迎えた2024年、ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージで大逃げ優勝し、総合2位ログリッチに4分51秒差をつけて首位に立つと、なんと第18ステージまでその座を死守した。最終的にはログリッチに逆転されるが総合2位を確保。
さらに世界選手権ミックスリレー優勝、エリート男子ロードでポガチャルに続く2位。2025年はチーム ジェイコ・アルウラーに移籍して、ツール・ド・フランス総合優勝を目指す。
©A.S.O./Pauline Ballet ©Unipublic / Cxcling
戦績
年 | レース・結果 |
---|---|
2017年 | ツアー・オブ・オーストリア区間優勝 |
2018年 | ツアー・オブ・ジ・アルプス ヤングライダー賞 |
2019年 | |
2020年 | エトワール・ド・ベセージュ区間優勝 |
2021年 | モンヴァントゥー・チャレンジ4位 ツール・ド・フランス総合4位 |
2022年 | ツール・デュ・ジュラ優勝 クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合3位 ツール・ド・ロマンディ総合5位 ボルタ・ア・カタルーニャ総合6位 ブエルタ・ア・アンダルシア総合7位 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合8位 |
2023年 | ツアー・ダウンアンダー総合6位 クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合3位 |
2024年 | ブエルタ・シクリスタ・ア・ラ・レギオン・デ・ムルシア優勝 ジロ・デ・イタリア総合4位 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位 ツアー・オブ・ジ・アルプス総合2位 |