ゲラント・トーマス

INEOS Grenadiers

ゲラント・トーマスGeraint Howell THOMAS

PROFILE

チーム: イネオス・グレナディアーズ
生年月日: 1986年5月25日
身長/体重: 183cm/71kg
国籍: イギリス
Strava
X: @GeraintThomas86
Instagram: geraintthomas86
Facebook: Geraint Thomas
Archive: 2023・2022・2021・2020・2019

【Past results】
世界選手権：団体追抜2007年・2008年・2012年優勝
ジロ・デ・イタリア：2023年総合2位
ツール・ド・フランス：2018年総合優勝、2019年総合2位、2022年総合3位、区間通算3勝
2008年：北京五輪団体追抜金メダル
2009年：コッパ・ベルノッキ5位、ツアー・オブ・ブリテン総合5位
2010年：国内選手権ロードレース優勝
2011年：バイエルン一周総合優勝＆ポイント賞、ドワーズ・ドール・フラーンデレン2位
2012年：ロンドン五輪団体追抜金メダル、ツール・ド・ロマンディプロローグ優勝
2013年：ツアー・ダウンアンダー総合3位＆ポイント賞、バイエルン一周総合2位、オンループ・ヘットニュースブラッド4位
2014年：コモンウェルスゲームズロードレース優勝＆個人タイムトライアル3位、バイエルン一周総合優勝
2015年：ヴォルタ・ア・アルガルヴェ総合優勝＆ポイント賞、E3ビンクバンク・クラシック優勝、ツール・ド・スイス総合2位、ヘント〜ウェヴェルヘム3位、パリ〜ニース総合5位
2016年：ヴォルタ・ア・アルガルヴェ総合優勝、パリ〜ニース総合優勝
2017年：ツアー・オブ・ジ・アルプス総合優勝、ティレーノ〜アドリアティコ総合5位
2018年：クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合2位、ティレーノ〜アドリアティコ総合3位、国内選手権個人タイムトライアル優勝
2019年：ツール・ド・ロマンディ総合3位
2020年：ティレーノ〜アドリアティコ総合2位
2021年：ツール・ド・ロマンディ総合優勝、クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合3位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合3位
2022年：ツール・ド・スイス総合優勝

悲願のジロ・デ・イタリア制覇まで、実質あと1ステージだった。マリア・ローザを手にしてからは巧く立ち回れていたし、良い時のクライミングを実行できていた。それだけに、第20ステージの山岳タイムトライアルが本当に悔やまれる。26秒差をひっくり返され、プリモシュ・ログリッチ（現ボーラ・ハンスグローエ）にトップの座を明け渡した。せめてもの救いは、自身を逆転したのが拠点のモナコで家族ぐるみで仲良くしている相手であったこと。

雪辱を期し、ジロに戻る。2024年シーズンの最大目標だ。その後には、ツール・ド・フランスにも出場する心づもりだ。ジロとツールの連戦は2017年に挑戦したけど、そのときは大失敗。「あの頃は若かったからね」と笑う。「大きな挑戦ではあるけど、プロとして18年やってきている経験を生かせると思う」と落ち着いている。

ここ数年は幾度となく、キャリア最後のシーズンになるのかが話題になっていたが、チームと2025年までの契約を結び、もう少し走ることが決定。「これが最後の契約になるかなと思っているけど、まだまだ続けられると思えば契約延長を考えるだろうね」。老け込むつもりはまったくない。

text：福光俊介