シュテファン・キュング
Groupama - FDJ
シュテファン・キュングStefan KÜNG
PROFILE
- チーム
- グルパマ・エフデジ
- 生年月日
- 1993年11月16日
- 身長/体重
- 193cm/83kg
- 国籍
- スイス
- Strava
- Stefan Küng
- @stefankueng
- stefankueng
- Stefan Küng
- 【Past results】
- 2014年:ツール・ド・ノルマンディ総合優勝&ヤングライダー賞
- 2015年:世界選手権個追抜優勝、欧州選手権世界選手権個追抜優勝、国内選手権世界選手権個追抜優勝
- 2017年:ツール・ド・ロマンディ区間優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝、 ベネルクス・ツアー区間優勝
- 2018年:ツール・ド・スイス区間優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝、 ベネルクス・ツアー区間優勝
- 2019年:ヴォルタ・アン・アルガルヴェ区間優勝、ツール・ド・ロマンディ区間優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝、ツール・デュ・ドゥー優勝、世界選手権ロードレース3位
- 2020年:国内選手権ロードレース&個人タイムトライアル優勝、欧州選手権個人タイムトライアル優勝
- 2021年:ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合優勝、ツール・ド・スイス区間優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝、欧州選手権個人タイムトライアル優勝、クロノ・デ・ナシオン優勝
- 2022年:パリ〜ルーベ3位、ツール・ド・スイス総合5位、ツール・デ・フランドル5位、世界選手権チームリレー銀メダル&個人タイムトライアル2位、ツール・ポワトゥ・シャロント総合優勝
- 2023年:ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合5位
UAE、ボーラ、トレック、DSM……数々のチームから素敵なオファーを受け取ったが、最終的に現チームと3年契約延長。自分の思い描く「長期成長計画」を成功させるためには、流れを断ち切りたくなかったし、在籍5年目にして「チームの一員」とはっきり実感できたから。
なにより今年は少しだけ試合出場数を減らすことを認めてもらった。ここ数年は年間70〜85レースを走り(コロナでシーズンが中断された2020年を除く)、伝統的な「走りながら調整していく」方式を取ってきたという。ただし新世代の台頭による自転車界の流行に、積極的に合わせていく必要があると考えた。それは出場レースを絞り込む代わりに、出場したレースは「全試合真剣勝負」。より目標に特化したトレーニングが詰めるし、より攻撃的な走りができるはずだとわくわくする。
だって叶えたい大きな夢が2つある。まずは「痛いし、辛いし、苦しいし……でも喜び」という石畳クラシックでの、輝かしい成功。昨春はE3で3位、ツール・デ・フランドル5位、さらにはパリ〜ルーベ3位表彰台と、ビッグレースで次々と一桁台に食い込んだ。肉体的に一番向いているのも、自分が一番勝ちたいのもルーベなんだとか。
もう1つは、もちろん、世界選手権個人タイムトライアルで優勝すること。欧州チャンピオンの座にはU23時代も含めて3度も君臨しているが、世界一決定戦に関しては2020年3位、2022年2位。特に昨秋は最後の最後までトップタイムで突き進みながら、3秒差でアルカンシェルに手が届かなかった。あと一歩だったからこそ、悔しさもひときわ大きかった。東京五輪メダルを0.4秒差で逃した本人が、「ステファン・キュング風負け方」と自嘲するほどに……。
text:宮本あさか 写真:© Equipe cycliste Groupama-FDJ