ダヴィド・ゴデュ
ダヴィド・ゴデュDavid GAUDU
- チーム
- グルパマ・エフデジ
- 生年月日
- 1996年10月10日
- 身長/体重
- 173cm/53kg
- 国籍
- フランス
- Strava
- David Gaudu
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- David Gaudu
- 【Past results】
- ツール・ド・フランス:2022年総合4位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:2020年総合8位、区間通算2勝
- 2016年:ツール・ド・ラヴニール総合優勝
- 2017年:ツール・ド・レン総合2位&ヤングライダー賞、ミラノ〜トリノ5位
- 2018年:メモリアル・マルコ・パンターニ2位、ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合9位
- 2019年:ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合6位&ヤングライダー賞、UAEツアー総合3位&ヤングライダー賞、ツール・ド・ロマンディ総合5位&ヤングライダー賞、ミラノ〜トリノ5位、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ6位
- 2020年:UAEツアー総合4位、ツール・ド・ラ・プロヴァンス総合10位
- 2021年:リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ3位、ツール・デ・ザルプ=マリティーム・エ・デュ・ヴァール ヤングライダー賞、フォーン=アルデシュ・クラシック優勝、イツリア・バスク・カントリー総合5位、クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合9位&ヤングライダー賞、ツール・ド・ルクセンブルク総合6位、東京オリンピックロードレース7位
- 2022年:ヴォルタ・アン・アルガルヴェ総合5位、クリテリウム・デュ・ドーフィネ 区間優勝
- 2023年:フォーン=アルデシュ・クラシック2位
2016年ツール・ド・ラヴニール覇者の、青年時代の終わり。いよいよ本物の総合エースとして、大きな責任と期待を背負わねばならない。
長年フランスナンバーワンチームを率いてきた「チームの顔」であり、母国の注目を一身に集める「総合争いの希望の星」でもあったティボー・ピノは、今季限りで現役を退く。ゴデュにとっては時に「兄」であり、「守護天使」でもあった。プロ1年目の夏、アシストのご褒美として、初勝利をピノからプレゼントされた。昨夏のツール・ド・フランスはピノ同伴のもと、自己最高の総合4位に食い込んだ。ちなみにこの夏もすべてが上手く行けば、最後にもう一度、ピノと一緒にツールを走る。
スプリントエースとも上手くやらねばならない。オフ中にインターネットの閉鎖空間で語ったはずの同僚アルノー・デマールに対する悪口が、SNS上に出回り、慌てて謝罪に回るはめにもなった。チームを介しての話し合いで膿を出し切り、今後も「親友」とはならずとも、「良きチームメイト」であろうと誓い合ったという。騒動後初めて一緒に走ったパリ〜ニースでは、デマールを発射台代わりに、ゴデュが中間ボーナスポイントを収集に行く姿が何度も目撃された。
26歳で迎える今年のツールは、もしかしたら、キャリアを最大のチャンスかもしれないとも考える。山岳ステージが多く、しかもタイムトライアル距離が短い。初めての表彰台乗りも、初めてのツール区間勝利も可能だと考える。7月14日「革命記念日」の第13ステージと、第17ステージに、すでに印をつけた。また昨大会は「守備的」に、タイムを失わないことを目標として戦い抜いたが、今大会は「攻撃的」に、タイムを奪いに行くつもり。
自分より後にラヴニールを制したベルナルやポガチャルが単に早熟なだけ、そう割り切って、焦らず一歩ずつ強くなってきた。単にやせっぽちだった当時よりも、筋肉量は4kg増えた。心理学者とメンタルコーチの指導のもと、近年は精神強化も続けている。ゆっくりと大人になったゴデュは、来季27歳から、ついに自らの「黄金時代」の始まりを確信する。
text:宮本あさか 写真:© Equipe cycliste Groupama-FDJ