アルノー・デマール
アルノー・デマールArnaud DÉMARE
- チーム
- チーム アルケア・サムシック
- 生年月日
- 1991年8月26日
- 身長/体重
- 181cm/76kg
- 国籍
- フランス
- Strava
- Arnaud Démare
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- arnaud.demare
- Arnaud Démare
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:2020年・2022年ポイント賞、区間通算8優勝
- ツール・ド・フランス:区間通算2勝
- 2012年:ファッテンフォル・サイクラシックス優勝
- 2013年:ダンケルク4日間レース総合優勝&ポイント賞&ヤングライダー賞、ツール・ド・スイス区間優勝
- 2014年:ダンケルク4日間レース総合優勝&ポイント賞、国内選手権ロードレース優勝
- 2016年:ミラノ〜サンレモ優勝
- 2017年:エトワール・ド・ベセージュ区間優勝、パリ~ニース区間優勝、グランプリ・ド・ドナン優勝、ダンケルク4日間 区間優勝、クリテリウム・デュ・ドーフィネ ポイント賞、国内選手権ロードレース優勝
- 2018年:パリ~ニース区間優勝、ミラノ〜サンレモ3位、ツール・ド・スイス区間優勝、ツール・ポワトゥ・シャロント総合優勝
- 2019年:ルート・ドクシタニー ポイント賞、ツール・ド・ワロニー区間優勝
- 2020年:ミラノ〜トリノ優勝、ツール・ド・ワロニー総合優勝&ポイント賞、ツール・ポワトゥ・シャロント総合優勝&ポイント賞、国内選手権ロードレース優勝、ツール・ド・ルクセンブルク区間優勝
- 2021年:ラ・ルー・トゥランジェル優勝、ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ ポイント賞、ブックル・ドゥ・ラ・マイエンヌ総合優勝&ポイント賞、ルート・ドクシタニー区間優勝、パリ〜トゥール優勝
- 2022年:ルート・ドクシタニー区間優勝、ツール・ド・ポローニュ ポイント賞、グランプリ・ディスベルグ優勝、パリ〜トゥール優勝
いわゆる確変状態に入ると、もはや誰にもその勢いは止められない。おかげでステージレースの平地ステージ全勝はおろか、2018年ツール・ポワトゥ・シャラントゥでは、全5ステージ完全勝利という仰天の快挙を成し遂げた。スプリンターとしては珍しくステージレース総合8勝を誇るし、2020年と2022年のジロも大当たり状態で、いずれもマイヨ・チクラミーノを持ち帰った。
一方でワンデーレースも大好き。「スプリンターズクラシック」と呼ばれるミラノ〜サンレモ、ハンブルグ、パリ〜トゥール(2回)はすでに獲得済みで、ヘント〜ウェヴェルヘムでも2度表彰台に上った。本当はルーベの石畳トロフィーが欲しいのだけれど、ジュニア時代には2位に泣き、大人の部でもいまだ6位止まり。
肝心のツール・ド・フランスにピークの山を持ってこられないのは、最大の悩み。過去5回出場して区間たったの2勝で、制限タイムアウトも2回。ただでさえ総合系クライマーに居場所を譲らねばならず、フランスのナンバーワンスプリンターでありながら、ツールメンバーに選んでもらえないことが多いと言うのに……。
今年は晴れて2年ぶりのツール行きが約束された。そのためには総合エースのダヴィド・ゴデュとの同居も厭わない。たとえゴデュと決して仲良しではないことが開幕直前に発覚してしまったとはいえ……31歳のベテランは、決して動揺を見せなかった。それどころか、かつては宿敵ナセル・ブアニとのチーム内覇権争いを制した男が、パリ〜ニースではゴデュの中間ボーナス獲りのために一肌脱いだ!「今までアシストというものをしたことがない」と常々語ってきた生粋のスプリントエースの、ツールへの想いの強さが窺い知れた。
ちなみに過去6年間にわたり列車を率いてきたジャコポ・グアルニエーリと、同じく5年間尽くしてくれたラモン・シンケルダムを一挙に失い、今季はスプリントトレインをリニューアル。マイルズ・スコットソンとブラム・ウェルテンが、新たな最終発射台を務める。
text:宮本あさか 写真:© Equipe cycliste Groupama-FDJ