ジュリアン・アラフィリップ
DECEUNINCK - QUICK STEP
ジュリアン・アラフィリップJulian ALAPHILIPPE
PROFILE
- チーム
- ドゥクーニンク・クイックステップ
- 生年月日
- 1992年6月11日
- 身長/体重
- 173cm/62kg
- 国籍
- フランス
- @alafpolak
- Past results:
- 世界選手権ロード:2020年優勝
- ツール・ド・フランス:2018年山岳賞、2019年総合敢闘賞、区間5勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間1勝
- 2016年ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝
- 2018年フレッシュ・ワロンヌ優勝、クラシカ・サンセバスティアン優勝、ツアー・オブ・ブリテン総合優勝
- 2019年ストラーデ・ビアンケ優勝、ミラノ〜サンレモ優勝、フレッシュ・ワロンヌ優勝
昨季はまさに現象だった。サンレモを勝ち、フレッシュ・ワロンヌで2連覇、ツールではマイヨ・ジョーヌを14日間着続けた。年末にはバロンドールの自転車版「ヴェロドール」を授与され、母国のスポーツ日刊紙レキップから「年間最優秀フランス人アスリート」に選ばれた。隣国ベルギーからは「フランドリアントロフィー国際賞」も届いた!
こんな国民的人気者「ジュジュ」を、仏自転車連盟は東京五輪フランス選手団旗手に推薦しようと検討したが……残念ながらレース日程の関係から断念。なにしろ開会式の翌朝開催されるロードレースで、フランスにとって金メダル1号をもたらしてくれるかもしれないのだ。
周囲の加熱とは対象的に、本人はシンプルな生き方を貫く。「何もないところから這い上がってきた自分」の境遇を決して忘れないし、この先も「泥臭く働いて強くなる」つもりだ。しかもウルフパックの「ルル」は、今季はあえて新しい挑戦に出た。サンレモにタイトル防衛には出向かず、初めてフランドルの石畳激坂を体験する。「今のところ」グランツール総合争いは考えない。もちろん「もしかしたらキャリアのもう少し後に……」と、全く考えないわけではないらしい。
text:宮本あさか 写真:©Yuzuru SUNADA