ゲラント・トーマス

INEOS GRENADIERS
イングランド

ゲラント・トーマスGeraint THOMAS

ゲラント・トーマス
PROFILE
チーム
イネオス・グレナディアーズ
生年月日
1986年5月25日
身長/体重
183cm/70kg
国籍
イギリス
twitter
@GeraintThomas86
  • Past results:
  • 世界選手権:団体追い抜き2007年・2008年・2012年優勝
  • ツール・ド・フランス:2018年総合優勝、2019年総合2位、区間通算3勝
  • 2008年・2012年トラック団体追い抜き五輪金メダル
  • 2010年国内選手権ロード優勝
  • 2013年ツアー・ダウンアンダー総合3位&ポイント賞
  • 2015年ヴォルタ・ア・アルガルヴェ総合優勝、E3ハーレルベーケ優勝
  • 2016年ヴォルタ・ア・アルガルヴェ総合優勝、パリ〜ニース総合優勝
  • 2017年ツアー・オブ・ジ・アルプス総合優勝
  • 2018年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝、ティレーノ〜アドリアティコ総合3位、国内選手権個人タイムトライアル優勝

わずか29選手しか存在しない欧州自転車連盟「ホール・オブ・フェーム」の一員である。欧州選、世界選、五輪の3タイトルを手にした者だけ許された「殿堂」であり、現役男子ロード選手としては唯一。……ただし「G」のタイトルは、全てトラックによるものだ(欧州1、世界3、五輪2)。

つまり超がつくほどのエリートトラックレーサーから、まずは石畳クラシックハンターに転向した。そもそもジュニア時代にパリ〜ルーベを勝ちとり、「適性」はあった。その適性とは、本人よれば、「トラック走者でデブだったから」。こうしてE3ハーレルベーケ優勝を筆頭に、ドアーズ・ドア・フラーンデレン2位、ヘント3位と好成績を並べた。

2016年以降はステージレーサーへと華麗に変身。ビールを飲むのを控え、体重を最大時より5kg絞り、フルームのアシストとして大活躍。いつしかそのエースを追い抜いて……2018年には、ご存知、ツールの総合さえ勝ち取った!

この夏はロードの記録も「殿堂」に加えようと、密かに狙っている。つまり東京五輪で金メダルが欲しい。もちろん、その前には、ツール・ド・フランスで2年ぶり2度目のマイヨ・ジョーヌもまといたい。

text:宮本あさか 写真:©Yuzuru SUNADA