レースランクについて
レースランクについて
選手たちは年間を通して、ワンデーレースやステージレースの様々なレースに出場しています。様々な国・地域で開催されていますが、レースもいくつかに区分されています。
UCIワールドツアー
UCI(国際自転車競技連合)が定める自転車ロードレースの年間シリーズ戦のことで、世界各地で数多く開催されるプロ自転車ロードレースの中で最高ランクに位置します。 2018年には、ツール・ド・フランスなどグランツールを筆頭としてレースを含む全37戦が行われる予定です。テニスでいえばATPワールドツアーのイメージです。 それぞれの世界で開催されるプロスポーツ同様に様々な地での戦いを経て、最終的な年間ポイントでシリーズ順位を争います。 しかし、それぞれの選手が狙う大会が異なる場合があるので年間ポイントだけを最優先にレースに出場するわけではありません。 特にグランツールを主軸に考える選手達は、その大会に照準を合わせて準備をするため出場レースを制限したりします。 なので、グランツール優勝者が上位にくることはありますが、イコールではないことが多いです。
UCIコンチネンタルサーキット
UCIが主催する年間シリーズ戦の中で、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの5大陸ごとに行われるシリーズ戦を「コンチネンタルサーキット」 とカテゴライズされています。そのなかでもレースカテゴリー分けされており、高い順にHC(Hors classe[オークラス])、クラス1、クラス2の3つに分かれています。 23歳以下のレースのカテゴリーはNC、各大陸選手権のカテゴリーはCCと表されます。参加するチームは、 UCIが定めたチームの格付けで2番目と3番目となるプロコンチネンタルチームやコンチネンタルチームが中心に出場します。 UCIワールドツアーチームに所属する選手、チームにはポイントが与えられないため、UCIワールドツアーチームは出場数が少ないレースもあります。 しかし、ヨーロッパツアーのHCレースでは、UCIワールドツアーチームに所属する選手が大半のレースで優勝をしている現状で、 “セミクラシック”と呼ばれるレースもありUCIワールドツアーに引けを取らないレースも多いです。宇都宮で毎年開催される「ジャパンカップ サイクルロードレース」は、 アジアツアーのHCレースに該当します。そのため、BMCレーシングチームやトレック・セガフレードなどツール・ド・フランスも出場しているようなチームも例年、来日しています。
UCIコンチネンタル選手権
UCIコンチネンタルサーキット同様5大陸ごとに分かれて行われる、大陸選手権のことを「UCIコンチネンタル選手権」とカテゴリー分けされています。
獲得ポイントは、通常のコンチネンタルサーキットで付与されるポイントよりも高いです。2017年のアジア選手権では別府史之選手が4位、
新城幸也選手が7位と、一桁台入賞しそれぞれポイントを獲得しています。そのほか宇都宮ブリッツェンに所属する増田成幸選手や、
NIPPOヴィーニファンティーニに所属する窪木一茂選手なども出場をしています。また、2017年ヨーロッパ選手権では、
アクサンドル・クリストフ(チーム カチューシャ・アルペシン)が優勝を飾りました。ほかにも多くのグランツール出場者も出場するレースとなっています。
各国ナショナル選手権大会
日本では、「全日本自転車競技選手権大会」と呼ばれる日本の王者決定戦が例年6月に開催されます。
同様に世界各国でも各国チャンピオン決定戦がこの時期に行われていることが多く、7月に開催されるツール・ド・フランスに、
各国チャンピオンは国旗のビジュアルが入ったジャージ(ナショナルチャンピオンジャージ)を着用しながら出場します。
2013年には、100回記念大会の記念すべきツール・ド・フランスに、新城幸也選手は日本のナショナルチャンピオンジャージを着て参戦しました。
カテゴリーは「CN」とされこちらも上位入場をするとUCIポイントが付与されます。
Jプロツアー
JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)が主催する日本のトップレーサーを決するシリーズ戦で、2018年は国内21チームが参戦し、初戦のおきなわロードレースに始まり、全22戦におよぶ熱い戦いが全国各地で繰り広げられます。
参加チームには、企業がメインスポンサーのチームもありますが、地元密着型のチームもあり日本国内における自転車ロードレースの人気の底上げにも大いに役立っています。まさにサッカーでいうJリーグといったところです。
POINT
- <対象レース>
- 宇都宮クリテリウム、西日本トラック、石川サイクルロードレース etc