菅野 智之

NPB時代はMVP3回、沢村賞2回、最多勝利4回、最優秀防御率4回、最多奪三振2回の実績を誇る歴代最高投手の1人。球速は決して速くはないものの、球威のあるフォーシームと、キレのある変化球を芸術レベルの制球力で投げ分け、打者を手玉にとる。

2020年にポスティングシステムにより、MLB挑戦に乗り出した際は、交渉がまとまらず巨人に残留するも、2024年シーズンに15勝3敗、防御率1.67と不死鳥の如き復活を遂げると、このオフシーズンに齢35にして再びポスティングでのMLB挑戦を表明。12月17日にオリオールズと1年1300万ドルで契約。メジャーリーガーとなる夢を手中に収めた。

オリオールズでは先発ローテーション4番手か、5番手の役割を担うことが予想されるが、セイバーメトリクスでお馴染みの『FanGraphs』は菅野に関するコラムの中で、「もし、投球の全てが極小の的に当てるだけのものであれば、スガノは世界最高の投手かもしれない」と評した。

その上で、「打たせて取るスタイルは、普通であればパワー重視のア・リーグ東地区では通用しないが、スガノの制球力は普通とはかけ離れている」とし、その制球力がどこまで通用するかに熱視線を送っている。

なお、かつて2017年のWBC準決勝で侍ジャパンがアメリカ代表と対戦した際、先発登板し、メジャーの打者を相手に6回を投げて1失点（自責0）と好投している。

※データは2025年3月1日時点
※1ドル＝150円で換算