ローガン・ウェブ

典型的なスリーピッチ・ピッチャーで、強靭な体躯から繰り出す4球種（フォーシーム、シンカー、スライダー、チェンジアップ）と、物怖じしない度胸満点の勝負強さが魅力の右腕。

カリフォルニア州のロックリン高校から、2014年のMLBドラフト4巡目でジャイアンツに指名され契約すると、同年にわずか17歳で傘下のアリゾナリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。その後、2016年にトミー・ジョン手術を受けるも、2017年に傘下のセイラムカイザー・ボルケーノズに復帰した。

2019年8月のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビューを果たすと、5回を投げ、1失点7奪三振と才能の片鱗をうかがわせた。短縮シーズンとなった2020年に、先発ローテーション入りする。

才能を一気に開花させた2021年は、シーズン途中に14試合連続2失点以内を達成するなど、エースとして台頭。11勝3敗、防御率3.03、158奪三振を記録し、チームの地区優勝に貢献した。

2021年シーズンには、MLBトップの107勝を挙げたジャイアンツで先発ローテーションの柱として活躍。27試合（うち先発26試合）に登板し、11勝3敗、防御率3.03の好成績を残す。また、ポストシーズンでは14.2回を投げ、1失点1四球17奪三振と気を吐き、大舞台での勝負強さも印象付けた。

2022年はキャリア初の開幕投手を務めると、ポストシーズン進出を逃したチームにあって、15勝9敗、防御率2.90と高水準を維持した。

続く、2023年は2年連続開幕投手を務めると、4月14日に5年総額9000万ドルでジャイアンツと契約延長に合意。最終的にレギュラーシーズンはチーム最多の33試合に先発。

11勝13敗と負け越しするも、MLB最多の216回を投げ、防御率3.25（リーグ4位）、194奪三振、WHIP 1.07（同2位）、24クオリティ・スタート（同1位）をマークし、シーズン後のサイ・ヤング賞投票で2位に入った。

2024年も馬車馬のように働き、ナショナルリーグトップタイの33試合に先発し、リーグトップの204.2回を投げ、13勝10敗、防御率3.47、20クオリティ・スタート（リーグ2位）をマーク。

『MLB.com』の発表した、2025年版ポジション別トップ10プレーヤーの先発投手部門で、9位にランクインした。

※データは2025年3月1日時点
※1ドル＝150円で換算