ホセ・ラミレス

シルバースラッガー賞（三塁手部門）常連のスイッチヒッター。175cmと小兵ながら、パワーとスピードを兼ね備えており、打者としては卓越したバットコントロールにより、どのコースにも対応できるため穴がない。

また、選球眼も優れており、三振が少なく四球が多い。守備では本職の三塁に加え、二塁と遊撃、さらに外野も高いレベルでこなす。一言でいえば、どの監督でも欲しがる選手である。

17歳だった2009年に、ドミニカ国内にあるインディアンスの施設でその才能を見出されプロ契約すると、2013年のシーズン後半にMLBデビューを飾る。レギュラーの三塁手として定着した2016年に打率.312を記録し、打者としての頭角を現すと、翌2017年はリーグトップの56二塁打を放って、トップクラスの打者に仲間入りを果たした。

以降、ラミレスは一貫してハイスタンダードな成績を残しており、キャリアハイに並ぶ157試合に出場した2022年は、打率.280、.869 OPS、44二塁打、29本塁打、そしてキャリアハイの126打点をマークして、シーズン後のア・リーグMVP投票で4位に入ったほか、5度目のオールスターゲーム選出を果たした2023年も、打率.282、.831 OPS、24本塁打をマークした。

なお、過去7シーズンのア・リーグMVP投票でトップ6に5回入っているのはラミレスのみ。また同時期においてトップ3に3回入っているのもラミレス以外では、大谷翔平とマーカス・セミエンのみであり、現役メジャーリーガーでは最高の三塁手の1人と目されている。

※データは2024年2月29日時点
※1ドル＝150円で換算