吉野　光樹

よしの　てるき

ゲームメイク能力が高い先発ローテ候補

最速150キロの速球と2種類のフォークが武器の右腕。プロ2年目の昨季は7月に一軍デビューを果たし、7試合で先発を任されて3勝をマークした。

九州学院高校では1学年上に伊勢大夢、1学年下には村上宗隆（東京ヤクルト）がいた。2年時にチームは春夏連続で甲子園に出場したが、自身はベンチ入りできなかった。

上武大学では故障もあり、目立った実績を残せず、その才能が開花したのは社会人のトヨタ自動車時代。同社のテクニカルアドバイザーを務める元中日の吉見一起氏の指導を受け、最大の武器である2種類のフォークなどの技術だけなく、メンタル面も成長した。

入社2年目の都市対抗予選で、計23イニングを1失点と好投し、本戦でも4イニングを投げて無安打無失点、7奪三振の快投を見せた。ドラフト2位で入団したプロ1年目は、5月に腰を疲労骨折するなど体調が整わず、二軍でも登板がままならない状態が続いた。

リハビリ明けとなった2024年は、春先から二軍で登板を重ねて7月に初の一軍昇格。プロ初登板となった巨人戦は先発して5回2失点で敗戦投手となったが、8月のプロ初勝利から5試合で3勝をマークした。

今季は開幕一軍から1年間、先発ローテを守るのが目標だ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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