平良　拳太郎

たいら　けんたろう

フルシーズン稼働が期待されるサイドスロー

長い手足を生かしたトルネード投法から、スライダーとシンカーを駆使して打者を打ち取るサイド右腕。昨季はプロ初完封勝利を記録したが、2度の故障離脱でわずか4試合の登板に終わった。

沖縄県の北山高校からドラフト5位で巨人に入団。巨人での3年間は一軍登板が1試合のみで、2016年のオフにFA移籍した山口俊の人的補償としてベイスターズに入団した。

移籍1年目の2017年に、移籍後初登板初先発でプロ初勝利をマークすると、翌年から3年間で14勝を挙げて右の先発として定着したが、2021年は2試合に先発したのみで6月に右肘手術を行い、オフに育成契約となった。

1年間のリハビリ期間を経て、支配下復帰した2023年は4月の巨人戦で888日ぶりの勝利投手となるなど、11試合の登板で4勝をマークした。

2024年は開幕ローテの一員として、シーズン初登板で8回2/3を投げて1失点の快投で勝利投手となったが、直後に右肩の違和感で離脱。

6月末の復帰後は、プロ初完封など3試合でいずれも5回以上を投げて2失点以内に抑えたが、椎間板ヘルニアを発症して再離脱となり、最終的に4試合登板で2勝0敗、防御率1.21でシーズンを終えた。

体調さえ整えば結果は残すだけに、丈夫な体づくりが飛躍への鍵になる。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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