中川　虎大

なかがわ　こお

馬力あふれる剛腕セットアッパー候補

150キロ超の速球とスプリット気味のフォークが武器の右腕。昨季はキャリアハイとなる31試合登板に、プロ初勝利、初ホールドと飛躍のシーズンになった。

箕島高校では甲子園出場がなく、育成枠で入団したプロでは1年目から二軍で17試合に登板して5勝。プロ2年目の2019年にはフレッシュオールスターに出場するなど、イースタンリーグで最多勝、最優秀防御率の2冠に輝いて支配下契約を勝ち取った。

2021年は一軍で5試合に先発したが未勝利。この頃からリリーフでの起用が増え、2022年はブルペン要員として一軍に昇格し、シーズン初登板となった東京ヤクルト戦で2回を投げて主力打者相手に4奪三振の快投を見せた。

2023年は二軍でチームトップの11セーブをマークしたが、一軍では未勝利に終わった。

昨季は4月末に一軍昇格を果たすと、5月にプロ初ホールド、交流戦でプロ初勝利をマーク。勝ちパターンの一角も任されるようになり、最終的に自己最多の31試合に登板して1勝3敗10ホールド、防御率3.19を記録した。

しかし、一軍定着と思われた8月下旬に、右ひじのクリーニング手術を行い、ポストシーズンの登板は叶わなかった。力強い速球は威力十分で、体調万全なら勝ちパターンの一角に期待できる。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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