髙田　琢登

たかだたくと

緩急で勝負する先発、リリーフ兼用左腕

140キロ台後半の伸びのあるストレートと、切れ味鋭いスライダーで打者を打ち取るサウスポー。高卒3年目の昨季は二軍で24試合に登板したが、防御率7.79と不安定な投球だった。

静岡商業高校では1年夏からベンチ入りを果たしたが、コロナ禍の影響で甲子園の夢が閉ざされた3年夏の県大会ベスト4が最高成績で、甲子園出場はならなかった。

ドラフト6位入団で、目標とする投手は同じ左腕の松井裕樹（パドレス）。右打者の内角を突くクロスファイアーに、ウイニングショットであるスライダーの他にもカーブ、チェンジアップ、ツーシーム、スプリットと多彩な変化球を持ち、奪三振率も高い。

プロ1年目の2021年は、ケガが多く登板はファームでの1試合のみ。左肘のクリーニング手術から復帰した2022年は、ファームで26試合に登板して防御率5.06。32投球回で27四死球の与四球率7.31、5暴投と制球面で課題を露呈した。

昨季も7試合で先発起用されるなど、首脳陣の期待は高いが、投球回数を上回る四死球と制球面で課題を残した。オフに台湾ウインターリーグに派遣されたのは期待の表れと言えるが、高校時代からライバルだった池谷蒼大が戦力外になっており、危機感を感じてのシーズンとなる。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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