柴田　竜拓

しばたたつひろ

打力アップが望まれるユーティリティー選手

内野守備で芸術的な好守を見せるユーティリティープレーヤー。昨年7月に国内FA権を取得したが、権利を行使せず残留を決めた。

國學院大學では4年時に主将を務め、当時からプロレベルと言われた遊撃守備で、日本代表に選ばれた2014年のハーレム・ベースボールウイークでは、最優秀守備選手に選ばれた。

ベイスターズでは1年目から開幕一軍入りを果たし、開幕戦のプロ初打席で初安打、初打点を記録。2年目以降は内野の控えとして一軍に定着し、2020年は打率、安打数、打点など各部門でキャリアハイの成績を残した。

2021年はプロ初の開幕スタメンを果たしたが、左肩脱臼や左人差し指裂傷で戦線離脱とケガに泣いた。2022年は開幕から33打席ノーヒットと極度の打撃不振に陥り、プロ1年目以来となる0本塁打、自己ワーストの打率.195でシーズンを終えた。

昨季は、自身3年ぶりにシーズンを通して一軍に帯同して86試合に出場したが、主に守備、代走要員で打席数が大幅に減り、自己ワーストのシーズン7安打に終わった。

FA権を行使せず減俸、単年契約での残留となったが、自身の目標はあくまでも「レギュラーで優勝すること」。その必須条件となる打力アップのため、フィジカル強化に取り組んでシーズンに臨む。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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