中川　颯

なかがわはやて

『里帰り』で飛躍が期待されるサブマリン

アンダースローから浮き上がるようなストレートに、カーブ、スライダーなどの変化球で高い奪三振を誇る右腕。横浜市戸塚区出身で「ベイスターズのユニフォームを着て野球することが夢だった」という生粋のハマっ子でもある。

アンダースローになったのは中学生からで、桐光学園高校ではエース兼4番打者としてチームを牽引したが、甲子園出場はなかった。立教大学では1年時からエースとして、チーム35季ぶりのリーグ優勝に貢献。大学選手権では最優秀投手賞の活躍で59年ぶり日本一の原動力となった。

ドラフト4位で入団したオリックスでは、3年間で一軍登板は1試合のみだったが、ウエスタン・リーグでは1年目から41試合に登板して防御率1.13の好成績を残した。

プロ2年目の2022年は、右肩の不調で二軍でも6試合登板に終わり、オフに戦力外通告を受けた後、育成選手として再契約。昨季は右肩の不安が解消された7月末から実戦復帰し、21試合に登板して防御率1.38と結果を残したが、2度目の戦力外通告となった。

二軍では2021年に40回で48奪三振、2023年も32回2／3で34奪三振と、いずれも投球回数を上回る奪三振数を記録している。セ・リーグでは希少なサブマリンは、支配下での契約と球団の期待は高い。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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