森下　瑠大

もりしたりゅうだい

多彩な変化球が魅力の左腕ローテ候補

多彩な変化球で緩急自在の投球が光るサウスポー。高卒1年目の昨季は、後半戦から二軍で先発ローテーションに加わり、9試合に登板して防御率2.22を記録した。

中学時代は福知山ボーイズに所属し、エース兼4番で全国大会にも出場。同期入団の松尾汐恩とはボーイズ時代から対戦し、京都選抜のチームメイトでもあった。

京都国際高校では1年秋からベンチ入り。2年春のセンバツに出場し、背番号9ながら2試合に登板した。同年夏の甲子園では、初戦の前橋育英高校戦で5者連続を含む、10奪三振で完封勝利をマーク。先発、リリーフで全4試合に登板して同校初出場となった夏の甲子園ベスト4進出の原動力となった。

3年春の甲子園出場も決めていたが、大会直前にチームがコロナ禍に見舞われて出場辞退。最後の夏も甲子園出場を果たしたが、自身のコロナ感染や左ヒジを痛めた影響もあり、先発3回で4失点してチームは初戦敗退となった。

見栄えのする投球フォームから最速144キロの速球に、スライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボールと多彩な変化球が武器。打者としても高校通算21本塁打を記録するなど、高い野球センスを誇る。近い将来の一軍での松尾との『同郷同期バッテリー』が楽しみだ。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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