森原　康平

もりはらこうへい

フル回転が期待されるタフな守護神候補

スリークォーターの投球フォームから威力十分のスライダーと、鋭く落ちるフォークを投げ込むリリーバー。移籍2年目の昨季は、不振の山﨑康晃に代わってクローザーを務めるなどブルペンを支える存在になった。

広島・山陽高校では甲子園出場がなく、近畿大学工学部、社会人の新日鐵住金広畑を経て、ドラフト5位で東北楽天に入団した。

1年目から開幕一軍を果たし、デビューから10試合連続無失点を記録するなど、リリーフで42試合に登板。プロ3年目の2019年にはセットアッパーとして64試合登板で4勝2敗29ホールド、防御率1.97という好成績でチームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

2020年は先発転向の松井裕樹に代わるクローザーに抜擢されたが、故障も重なり結果を残せなかった。2022年1月に右肘クリーニング手術を受け、7月に復帰登板を果たした直後にトレードでベイスターズに移籍。

この年は6試合の登板のみに終わったが、リリーフ陣に不振の投手が多かった昨季は、7月中旬まで失点した試合はわずか2試合と安定した投球で勝ちパターンの一員になり、後半戦からはクローザーとなり自己最多のセーブ数を記録した。

背番号が若くなった今季は、守護神の第一候補としてフル回転が期待される。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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