森　唯斗

もりゆいと

セ・リーグで再起を期す鷹の元守護神

ソフトバンクで絶対的守護神として君臨した右腕。先発に転向した昨季は結果を残せず、シーズン終了後に戦力外通告を受けた。

海部高校では甲子園出場がなく、卒業後は当時クラブチームだった三菱自動車倉敷オーシャンズに入部して、4年目に補強選手として都市対抗に出場した。2013年にドラフト2位で入団したソフトバンクでは、1年目から58試合に登板して4勝1敗20ホールド、防御率2.33の好成績をマーク。

以降は2020年まで7年連続50試合以上登板を記録し、シーズン途中からクローザーを務めた2018年にはNPB新記録となる7試合連続セーブを達成するなど、自己最多の66試合に登板し、37セーブで最多セーブのタイトルを獲得。日本シリーズでも3セーブを挙げて胴上げ投手になった。

35セーブをマークした2019年は、日本シリーズでは4連投で胴上げ投手、NPB史上6人目となる通算100セーブ、100ホールドを記録した2020年は、シーズン32セーブ、日本シリーズで3年連続胴上げ投手となり、チームの4年連続日本一に貢献した。

2021年に左肘の故障で登板数が減少し、2022年はNPB史上最遅のプロ初先発で勝利投手になったが、先発では結果を残せなかった。初のセ・リーグとなる今季は、豊富な経験でチームに貢献する。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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