宮城　滝太

みやぎだいた

着実に成長を続けるブレイク寸前の育成右腕

角度のあるストレートと、多彩な変化球で勝負する育成出身右腕。一軍デビューを果たした昨季は、11試合に登板して3ホールドと飛躍のシーズンになった。

高校時代は2年春の甲子園で、引き分け再試合の2試合に登板した。高卒1年目からファームで9試合に先発して3勝。BCリーグ・神奈川に派遣された2020年は、7月下旬のベイスターズ復帰後に5連勝をマークして、イースタンリーグの最多勝利投手となった。

2021年もファームで防御率2.81と主戦級の活躍を見せたが、オフに右肘のクリーニング手術を行ったこともあり、支配下登録は見送られた。

リハビリを経て復帰した2022年は、期限ぎりぎりの7月30日に支配下登録。同時期にコロナ陽性もあり、一軍昇格は果たせなかったが、イースタンリーグでは10試合連続無失点を記録するなど格上の投球を見せた。

昨季は8月に一軍昇格し、プロ初登板となった巨人戦では2イニングで3奪三振と好投。クライマックスシリーズ進出がかかった9月末の阪神戦では、1死満塁のピンチで起用されて大山悠輔を三振に打ち取った。

鋭く落ちるフォークに独特の軌道のカーブ、小さく曲がるスライダーと、多彩な変化球は一軍でも通用した。今季は一軍定着でプロ初勝利が目標となる。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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