三嶋　一輝

みしまかずき

難病を克服した頼れるリリーバー

威力十分のストレートにスライダー、フォークなどの変化球が武器のリリーバー。昨季は国指定の難病『黄色靭帯骨化症』の手術から復帰を果たした。

法政大学時代から三振を奪えるパワーピッチャーとして知られ、プロでのキャリアは中継ぎからスタート。その後、1年目からローテーションに入り、規定投球回数に達して、奪三振率8.92と高い数字を残した。

本格的にリリーフ転向したのがプロ6年目の2018年で、60試合に登板して7勝15ホールドとブルペン陣の中心的存在になった。2019年も71試合に登板して自己最多の23ホールドポイント。

2020年には不振の山﨑康晃に代わってクローザーを任され、抑え登板では黒星なしと抜群の安定感を誇った。守護神としてスタートした2021年は、防御率4点台で5敗を喫して中継ぎに配置転換と、役割を全うすることができなかった。

2022年は開幕から約1ヶ月で病気が判明。同年8月に手術を行った。2023年のオープン戦で実戦復帰を果たすと、開幕から12試合連続無失点で3勝3ホールドと見事な復活劇だった。

だが、6月以降は失点する試合が増え、最終的に防御率4点台後半と物足りなさも残るシーズンだった。3年契約最終年となる今季は、勝ちパターンへの復帰で完全復活が期待される。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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