松本　凌人

まつもとりょうと

先発、リリーフ兼用の和製イム・チャンヨン

サイドハンドから最速153キロのストレートで打者を圧倒する速球派右腕。先発、中継ぎ、抑えとどのポジションでも適性を示しており、即戦力の期待がかかる。

神戸国際大付高校では1年冬にサイドスローに転向し、3年春の県大会では5試合に登板して4完投、2完封の活躍でチームの優勝に貢献。背番号10で挑んだ最後の夏は、県大会決勝で9回途中まで無失点と好投したが、リリーフが打たれて準優勝に終わり、甲子園出場を逃した。

名城大学では2年春に最優秀選手賞、3年春は最優秀防御率選手賞とエースとして活躍し、愛知大学リーグ通算成績は47試合登板で17勝5敗、防御率2.52。リーグ戦ではリリーフが中心だったが、大学選手権では2年、3年ともに初戦で完封勝利を挙げ、先発としての適正も見せている。

威力十分の速球に変化球もカーブ、スライダー、カットボール、スプリットと球種は豊富。元競輪S級選手の父親のアドバイスでスクワットに取り組み、下半身強化で制球力も向上した。

腕を下げた投球スタイルから和製イム・チャンヨン（元ヤクルトなど）の異名も持つ右腕は、大学時代に何度も候補になりながら果たせなかった代表入り、さらに将来のメジャー志向も明らかにしている。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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