勝又　温史

かつまたあつし

野手転向3年目でブレイク必至の外野手

高い打撃センスに俊足も兼ね備えた外野手。野手転向2年目となった昨季は、二軍で外野のレギュラー格として105試合に出場し、打率.262、6本塁打、23打点をマークしてオフに支配下契約を勝ち取った。

日大鶴ヶ丘高校では150km超の速球が武器の投手で、甲子園出場はなかったが、3年夏の西東京大会では決勝戦に進出した。

ドラフト4位で入団し、プロ1年目の2019年に二軍で17試合に登板したが、制球難に苦しみ、防御率7点台に終わった。2021年もわずか6回2／3の投球で10四死球と改善が難しいため、シーズン終了後に戦力外通告の後、育成選手として再契約して野手転向を決意した。

野手転向1年目から二軍で2試合連続本塁打を放つなど、チーム2位の6本塁打と長打力の高さも示した。昨季は育成選手ではただ1人、春季キャンプの一軍メンバーに抜擢され、二軍では主戦級の活躍で支配下復帰を果たした。

支配下登録復帰の会見では「2回プロ野球選手になった気持ち」と喜びを表現し、「夢は2000安打」と大きな夢を公言した。

春季キャンプの練習試合で3安打するなど猛アピールの姿勢に、三浦大輔監督も「打席で喰らいつく姿勢がいい」と高評価。投手からの転向、育成出身の苦労人が熾烈な外野争いのダークホースになる。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

いつでもどこでも視聴できる！

※配信コンテンツは放送番組とは異なります。配信予定をご確認ください