石上　泰輝

いしかみたいき

激戦区のダークホースとなるスピードスター候補

身長172センチとプロ野球選手としては小柄な部類に入るが、50m5秒9の俊足と遠投120mの強肩を生かした守備が持ち味のショートストップ。

徳島商業高校では2年秋から二塁手としてレギュラーとなり、県大会準優勝。四国大会では2試合で5安打と主軸として活躍した。3年夏は準決勝で鳴門高校に敗れて甲子園出場はならなかったが、自身は打率.545、1本塁打、4打点の好成績を残した。

東洋大学の3年時に遊撃手となり、1部と2部を行き来するチームを牽引する存在に。3年春の中央大学との入れ替え戦では西館勇陽（巨人ドラフト1位）から満塁本塁打を放った。

自慢の脚力を生かして広い守備範囲を誇る遊撃守備は、自身が理想とする源田壮亮（西武）を彷彿とさせるものがある。広角に打ち分けるシュアな打撃は長打力も秘めており、スピード感あふれるプレーは見ていて気持ちがいい。

一軍スタートとなった春季キャンプでは、初のライブBP（実戦形式の打撃練習）で逆方向となる左中間へ本塁打を放ち、さらに右翼線に二塁打を放つなど、打撃面で首脳陣に猛アピールした。京田陽太、大和、林琢真、森敬斗など激戦区の遊撃手争いのダークホースとして即戦力の期待もかかる。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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