石田　裕太郎

いしだゆうたろう

高いゲームメーク能力で『右の石田』誕生か

多彩な変化球を駆使した緩急と高い制球力で勝負する先発右腕。神奈川県出身で、幼少期からベイスターズファンとして、横浜スタジアムで観戦していた生粋のハマっ子でもある。

横浜市出身だが、高校は静岡県の静清高校に進学し、1年夏から控え投手としてベンチ入り。2年秋からエース番号を背負ったが、3年夏の県大会も3回戦敗退で甲子園出場はなかった。

中央大学では2年秋のリーグ戦で2完封をマークするなど、防御率1.11で最優秀防御率賞を受賞。同期の西館勇陽（巨人ドラフト1位）らとともにチームを牽引し、リーグ通算43試合登板で5勝7敗、防御率2.77、172回1／3で146奪三振を記録した。

ストレートの球速は140キロ前後だが、回転数の多いキレのある速球と、変化球は元ソフトバンクの攝津正氏を参考にしたという「宝刀」シンカーが最大の武器。先発として高いゲームメーク能力も持ち味だ。

中央大学では1年時に4年生の牧秀悟が在籍しており、在学中にはゲームを一緒にしたという先輩から、ドラフト指名時には電話でエールをもらったことも明かした。

プロ入りして対戦したい打者は、同じ大学で1学年上の森下翔太（阪神）という右腕は、西館との直接対決など、1年目から一軍での活躍が期待される。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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