濵口遥大

はまぐちはるひろ

“魔球”チェンジアップで5年ぶり2ケタ勝利を狙う先発左腕

140キロ後半のストレートにチェンジアップなど、緩急をつけた投球で打者を打ち取るサウスポー。昨季は自身初となる開幕投手を務めたが、2度の抹消など不安定な投球で5勝7敗と黒星が先行した。

佐賀県出身だが、大学はチームのお膝元の神奈川大学で、2016年のドラフトの“外れ外れ1位”として入団したが、開幕一軍入りを果たして先発ローテ入り。球団では20年ぶりとなる新人として2ケタ勝利をマークした。

与四球も多い荒れ球は大きな武器にもなるが、安定した成績が残せない欠点でもある。2018年にはプロ野球ワーストタイとなる1イニング7与四死球で4者連続押し出しを記録するなど、制球面で苦しみ安定した成績が残せない。

2年目以降は投球回数が100イニングに達せず、2020年は6勝、昨季も5勝と伸び悩みが続く。昨季は交流戦で2年ぶりの完封勝利など、2勝を挙げてパ・リーグ相手のチーム勝ち越しに貢献したが、リーグ戦再開後は1勝のみで、8月終盤の抹消以降は二軍暮らしのままシーズンを終えた。

1年目に活躍した投手の故障離脱が続くチームで、長期離脱がなくコンスタントに先発ローテを守り続けているのは評価できる。今季こそ“魔球”チェンジアップを駆使してルーキーイヤー以来の2ケタ勝利を狙う。

TEXT by 大久保泰伸
※データは2022年2月28日時点
協力：ベースボール・タイムズ

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