知野　直人

ちのなおと

一発を秘めた打撃が魅力のユーティリティー

複数ポジションをこなす守備と、パンチ力を秘めた打撃が魅力の内野手。プロ5年目の昨季は自己最多の39試合に出場し、自身初の満塁本塁打も放った。

出身は新潟県三条市で、福島の聖光学院高校に入学したが、3年時に自主退学して通信制の第一学院高校に転校した。卒業後にBCリーグの新潟アルビレックスに入団し、強打と俊足をアピールして2年でプロ入りを果たした。

プロでは1年目から、二軍で85試合に出場して7本塁打、25打点を記録。2020年は10月に1試合2本塁打を含む計4本塁打を放つなど、二軍のチーム最多タイとなる6本塁打と非凡な長打力を見せた。

2021年に一軍デビューを果たし、遊撃と三塁で8試合にスタメン出場。試合終盤には一塁を守るなど、ユーティリティー性も発揮した。2022年は6番・ファーストで開幕スタメンを果たしたが、守備でミスを連発してチームは大敗。最終的に一軍では16試合で打率.154に終わった。

二軍スタートとなった昨季は、6月に月間打率.323でファーム月間MVP賞を受賞。6月末に一軍昇格して主に代打、代走で起用されて9月の巨人戦では代打満塁本塁打を放った。春季キャンプの故障で出遅れは必至だが、今季は一軍定着で1試合でも多くスタメン出場を増やすことが目標だ。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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