東妻　純平

あづまじゅんぺい

『兄弟対決』が待ち遠しい強打の捕手

正確なスローイングの守備にパンチ力を秘めた打撃も魅力の捕手。昨季は二軍で61試合に出場して打率は.226だったが、4本塁打を放った。

千葉ロッテの投手である東妻勇輔は実兄で、兄と同じ智弁和歌山高校出身。1年時に高嶋仁前監督の勧めで捕手に転向した。甲子園には5季連続で出場し、2年春には正捕手として準優勝メンバーになった。阪神、東北楽天で捕手として活躍した中谷仁監督のもと、捕球技術からリード面まで、プロレベルの指導を受けた。

高校通算34本塁打、遠投125mの強肩で、プロでは1年目から二軍で32試合出場。実戦経験を積みながらフィジカル面を強化した。64試合に出場した2021年はチーム事情もあり、外野でも起用された。2022年はチーム捕手2位の55試合出場で打率.244、2本塁打と、打撃面で大幅にレベルアップを果たした。

プロ4年間で一軍出場がなく、レベルアップを期して昨オフにはオーストラリアのウインターリーグに参加。捕手だけでなく一塁や外野も守り、4番打者も務めて週間最優秀打者に選出されるなど、35試合で打率.262、2本塁打をマークした。

春季キャンプでは外野にも挑戦して打撃をアピールした。今季こそ初の一軍昇格を果たし、交流戦で兄との対戦を実現したい。

TEXT by 大久保泰伸
協力：ベースボール・タイムズ

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