M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM

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「M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM」はリチャード・ミルナーが率いるイギリスのモータースポーツ企業「M-Sport」が運営するラリーチーム。コンパクトSUV車のフォード・プーマをベースに製作されたRally 1車両でWRCに参戦している。

マニュファクチャラー(自動車メーカー)の登録はフォードではなく「M-Sport Ford」の名前。完全なフォードのワークスチームではなく、同社から支援を受けるセミワークス的な形態で参戦を続けている。

フォードが本格的にWRCに参戦したのは1990年代になってからのこと。97年には元ラリードライバーのマルコム・ウィルソンが設立した「M-Sport」にワークス活動を委託し、エスコート、フォーカス、フィエスタなどの車両で参戦した。マーカス・グロンホルム、ミッコ・ヒルボネンを起用した2006年、2007年にはマニュファクチャラーズチャンピオンにも輝いた。

しかし、2012年をもってフォードはワークス活動から撤退。その活動を引き継ぎ「M-Sport」名義でマニュファクチャラーズ登録を行い、フォード車は参戦を続けた。2017年にはすでに4度のワールドチャンピオンに輝いていたセバスチャン・オジェを獲得してドライバーズ、マニュファクチャラーズ共にチャンピオンに輝き、2018年からはフォードが資金面でも援助することになり、現在のチーム名へと変わった。

2018年にセバスチャン・オジェは「M-Sport Ford」で6連覇を達成。Rally1規定になった2022年はセバスチャン・ローブがスポット参戦し、開幕戦ラリー・モンテカルロで優勝。昨年はオイット・タナックがシーズン2勝をマークするなどチャンピオン経験者の力を借りながら勝利を飾ってきた。しかしながら、フルワークス参戦するトヨタとヒョンデに比べるとチーム予算規模は小さく、2024年はグレゴリー・ムンスターとアドリアン・フルモーの若手2人にチャンスを与えた。今季はフルモーのヒョンデ移籍に伴い26歳のジョシュア・マクアーリンが加入した。



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