サミ・パヤリ

トヨタのRally 1に今季から加わった23歳のルーキーがフィンランランド出身で、2024年のRally 2チャンピオンのサミ・パヤリだ。

パヤリは2024年トヨタGRヤリス・ラリー2をドライブし、3勝をマークしてチャンピオンに輝き、昨年の母国イベント、ラリー・フィンランドでRally 1にデビュー。トヨタGRヤリス・ラリー1をドライブしてデビュー戦４位フィニッシュを果たし、今季はレギュラーの座を掴んだ。トヨタはパヤリに若手育成枠としてフル参戦の機会をオファー。「TOYOTA Gazoo Racing WRT2」という独立したマニュファクチャラーズとしての参戦になっている。

サミ・パヤリは2019年のラリー・フィンランドでJWRCにフォード・フィエスタを駆りWRCデビュー。2021年にはJWRCのシリーズチャンピオンを獲得した。2022年からはシュコダでRally2に参戦。2023年のラリー・フィンランドではRally 2での初優勝を果たした。

Rally 1フル参戦初年度の2025年のベストリザルトはサファリラリーの４位となっており、表彰台はまだ獲得できていない。トヨタでのRally 1参戦にあたり2020年のJWRCでパヤリと組んでいたマルコ・サルミネンがコ・ドライバーを務めることになった。

今季限りでカッレ・ロバンペラがラリーから引退することが決まった今、30代のベテラン中心となっているトヨタに新しい風を送り込むことができるか、ラリージャパンは若手育成枠の1年で勝負をかける時だ。