グレゴリー・ムンスター

ベルギー出身ながら母の出身国であるルクセンブルグ国籍で参戦する若手ドライバーのグレゴリー・ムンスターは今季からRally 1車両でフル参戦を果たした。

2022年はラリー２でヒョンデi20N Rally2を駆り、最終戦ラリージャパンではWRC2のクラス優勝を達成。この時点ではまだプライベート参戦だったが、翌2023年は「M-Sport」と契約。フォード・フィエスタRally2でスポット参戦しながら経験を積んだ。そして、2024年のRally1車でのフル参戦に向け、ラリー・チリとセントラル・ヨーロピアンラリーではフォード・プーマRally1をドライブし、最高位7位を獲得した。

2024年から正式に「M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM」に加入。シーズン序盤は苦戦が続いていたが、ラリー・イタリア・サルディニアでは自己ベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。チームメイトのアドリアン・フルモーからは大きく遅れをとる形になっていたが、これは彼にとってのトップカテゴリーでのルーキーイヤー。シーズン終盤のセントラルヨーロピアンラリー、そしてラリージャパンではベストタイの5位フィニッシュを果たした。

2025年は「M-Sport Ford WORLD RALLY TEAM」に残留。しかし、アドリアン・フルモーがヒョンデに移籍したため、チームメイトは同い年のルーキー、ジョシュア・マクアーリンとなり、ムンスターは先輩ドライバーとなった。今季の最高位はサファリラリーの5位ながら、残り2戦でランキングでは後輩のマクアーリンに1点負けている状態だ。2022年にWRC2でクラス優勝の経験があるラリージャパンで結果を残し、今後につなげたいところだ。