コースの特徴
9月に突入し、2021年ブエルタも残すは5日。マイヨ・ロホを巡る争いも、いよいよラストスパートが始まる。まずは超級山頂フィニッシュ2連戦にして、2日連続のクイーンステージ。1日目のこの日は、大会屈指の伝説峠、コバドンガが熾烈な戦いを待ち受ける。
カンタブリア海にほど近いウンケラから、アストゥリアスの名峰へと続く185.8km。コース上には4つの上りがほぼ等間隔に並ぶ。つまり激しい上り下りと、比較的長めの谷間が、繰り返される。
コバドンガ突入前に、選手たちにはとてつもなく大きな試練をかいくぐらねばならない。しかも2度。つまり2番目と3番目の上り……1級ラ・コリャダ・リョメナの二重登坂だ。地元メディアが「新たな宝石」や「拷問」と表現するこの山は、登坂距離7.6km、平均勾配は9.3%。麓から山頂までほぼ勾配が緩むことはなく、しかも中盤2km強に渡って、11%超の激坂ゾーンが続く。
2度目の山頂通過時にボーナスタイムを争った後は、一旦25kmの長いダウンヒル。下りきった先で、おなじみカンガス・デ・オニスのローマ橋の脇を駆け抜けたら、いざコバドンガへ。
山頂に2つの「ラゴス」、つまり「湖」を抱く超級コバドンガの山道は、全長12.5km。平均勾配の6.9%は……まるでこの山に立ち込める濃霧のように、めくらましの数字に過ぎない。なにしろ山の上部に点在する平地&下りの通算3kmを抜くと、最終8kmの上り部分は平均10%を超える。フィニッシュ手前2.5kmには、最大20%ゾーンも待っている!
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
38KM/H | 36KM/H | 34KM/H | 38KM/H | 36KM/H | 34KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:21 | 12:21 | 12:21 | 19:21 | 19:21 | 19:21 |
37.3km地点 | 3級山岳 | 13:19 | 13:23 | 13:26 | 20:19 | 20:23 | 20:26 |
87.9km地点 | 1級山岳 | 14:39 | 14:47 | 14:56 | 21:39 | 21:47 | 21:56 |
129.6km地点 | 1級山岳 | 15:45 | 15:57 | 16:09 | 22:45 | 22:57 | 23:09 |
163.5km地点 | 中間スプリント | 16:39 | 16:53 | 17:09 | 23:39 | 23:53 | 0:09 |
185.8km地点 | ゴール地点 超級山岳 |
17:14 | 17:30 | 17:48 | 0:14 | 0:30 | 0:48 |