コースの特徴
3日間過ごした開幕の地ピエモンテをいよいよ離れ、美しきイタリアンリヴィエラへ。5月の海の青を眺めながら、2日連続のスプリント勝負を堪能したい。
炭酸温泉の湧き出るアックイ・テルメでスタートを切ると、ピンクの一行は、うねりの多い道を進む。行く手には3級山岳コッレ・デル・メローニョ(登坂距離7.5km、平均勾配4.8km、最大勾配9%)が立ちはだかるが、いまだ元気なスプリンターたちをそれほど苦しめることはないだろう。しかもこの日唯一の山岳を越えれば、残り100kmはほぼ下りと平坦のみ。
ミラノ〜サンレモの最終盤と同じ道
残り約60kmのサヴォーナで地中海に出ると、あとはフィニッシュのアンドーラまでひたすら海岸線を行く。つまりミラノ〜サンレモの最終盤と同じ道を走り、つまりは同じ起伏に突き当たる。ポッジオやチプレッサ……のはるか手前のトレ・カピ(3つの岬)の、1番目のカポ=カポ・メーレが、フィニッシュ直前で待ち受けるのだ。
3月のモニュメントではクレイジーなフィナーレの序曲に過ぎず、カポ・メーレで特筆すべき攻撃は見られないけれど、残り4.5kmから上り始める今回、全長1.5km・平均勾配5.1%の坂道で何も起こらないわけがない。アンドーラへ向かう少々トリッキーなダウンヒルも、1km弱の最終ストレートも、手に汗握るフィニッシュを演出してくれるはずだ。
text:宮本あさか
関連観光スポット
第4ステージのスタート地となるアックイ・テルメ。ローマ帝国時代からの温泉保養地であるアックイ・テルメの城は、『パレオロジ城』として知られている。
当初は司教伯爵の居城だったが、町内の貴族間の激しい衝突により支配は終焉。1260年まで中世のアックイ村の拠点となっていた。本来の要塞としての機能は廃止され、19 世紀初頭から刑務所としての機能、近年まで維持されていた。現在は『市立考古学博物館』があり、先史時代、原始時代、ローマ時代、古代末期から中世にかけての興味深い遺跡が展示されている。



ポイント | 残り距離 | 現地時間 | 日本時間 | ||||
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43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
オフィシャル スタート |
190.0 km | 12:35 | 12:35 | 12:35 | 19:35 | 19:35 | 19:35 |
中間SP | 110.8 km | 14:28 | 14:33 | 14:39 | 21:28 | 21:33 | 21:39 |
3級山岳 | 101.9 km | 14:49 | 14:57 | 15:05 | 21:49 | 21:57 | 22:05 |
インテルジロ | 73.5 km | 15:25 | 15:34 | 15:44 | 22:25 | 22:34 | 22:44 |
中間SP | 59.4 km | 15:43 | 15:53 | 16:04 | 22:43 | 22:53 | 23:04 |
フィニッシュ | 0.0 km | 17:00 | 17:14 | 17:28 | 00:00 | 00:14 | 00:28 |