若松　尚輝

わかまつ　なおき

ハングリー精神が武器の『ハマのアンパンマン』

最速152キロの伸びのあるストレートに、110キロ台後半など3種類の変化球を駆使する先発タイプの右腕。昨季は四国アイランドリーグplusの香川でシーズン中盤から先発に定着。17試合に登板して6勝4敗1S、防御率2.78を記録した。

札幌第一高校では外野手で、2年時にチームは春のセンバツに出場したが、自身はベンチ外。3年春の全道大会では2番・レフトで14打数8安打の打率.571、5打点の活躍で優勝に貢献した。

最後の夏の大会は南北海道大会準々決勝で、北照高校に敗れて甲子園出場はならなかった。札幌学生野球2部の札幌学院大学で強肩を見込まれ、3年秋から投手に転向し、主にリリーフとしてチームに貢献した。

大学卒業後に入団した四国アイランドリーグplusの高知では、1年目からリリーフ兼先発として16試合、計50イニングを投げて規定投球回不足ながら防御率1.62をマーク。

8月の香川戦では自己最速となる152キロを計時してスカウトの注目を集めたが、右肘を痛めて手術となり、指名は見送られた。「2年勝負」と決めていた独立リーグで、最後のチャンスと挑んだ昨季は、シーズン中盤から先発に定着して規定投球回数に到達した。

無名の存在からハングリー精神を武器に、独立リーグで才能開花した『雑草魂』の目標は開幕一軍だ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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