竹田　祐

たけだ　ゆう

3度目の正直でのプロ入りから『ハマのエース』へ

最速153キロのストレートに、空振りが取れるフォークが武器の即戦力右腕。スライダー、カットボール、チェンジアップなどを駆使したクレバーな投球術で、ゲームメーク能力に長け、先発で期待される。

履正社高校では当初は内野手で、投手になった2年春は寺島成輝（元・東京ヤクルト）の控え。主戦となった3年春のセンバツでは、3試合連続完投勝利などの活躍で、チームを決勝まで導いたが、大阪桐蔭高校との大阪対決に敗れて準優勝に終わった。

明治大学では、1年春からベンチ入りして2年春には4勝0敗、防御率1.96の好投でリーグ戦優勝の立役者となり、全日本大学選手権にも出場。4年間の通算成績は39試合11勝5敗、防御率2.54でプロ志望届を出したが指名がなく、社会人野球の三菱重工Westに進んだ。

三菱重工Westでは1年目からエースとして、日本選手権で3試合に登板して防御率0.47と好投。2年連続で都市対抗出場を果たしてドラフトを迎えたが、ここでも最後まで名前は挙がらなかった。

意識改革で臨んだ昨季は、オフシーズンの筋力トレーニングの成果で、速球の最速が150キロを超え、都市対抗で初白星を挙げてチームのベスト8進出に貢献。『3度目の正直』のドラフトで1位という最高の評価でプロ入りを果たした。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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