佐野　恵太

さの　けいた

ベイスターズ愛を貫いた安打製造機

高い打撃技術にパワーも兼ね備えたスラッガー。昨季はクリーンアップの一角としてチームトップの139試合に出場し、強力打線を支えた。

広陵高校、明治大学と名門校の出身だが、2016年のドラフトでは9位でセ・リーグでは支配下として最後の指名選手だった。

それでも非凡な長打力をラミレス前監督が見出し、プロ2年目に交流戦で千賀滉大（メッツ）からプロ初本塁打を記録。大ブレイクを果たしたのが2020年で、打率.328をマークして初タイトルとなる首位打者に輝いた。

2022年からは一塁も守り、打順も1番を務めるなど、対応力の高さを示した。同年は161安打で自身初の最多安打のタイトルを獲得した。2023年は好不調の波が激しく、10月には右手骨折のアクシデントもあり、2020年の首位打者獲得後、初めて打率3割に届かないシーズンとなった。

2024年は4月に15打席無安打、初本塁打が5月5日となかなか調子が上がらなかったが、7月に月間打率.379、2本塁打、16打点、OPS.950の好成績で自身2度目となる月間MVPを受賞。

最終的に打率.273、8本塁打、62打点をマーク。ポストシーズンでもクライマックスシリーズ2試合で猛打賞や、2本塁打を放つ活躍を見せた。

オフにはFA権を行使せず3年契約で残留。今季も主軸として悲願のリーグ優勝を目指す。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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