坂本　裕哉

さかもと　ゆうや

マルチ左腕がリリーフで覚醒

多彩な変化球と強気な投球が光るサウスポー。リリーフ専任となった昨季は、自己最多登板で防御率2点台と飛躍のシーズンになった。

福岡大学附属大濠高校では甲子園出場はなかったが、立命館大学では2年先輩の東と寮で同部屋となり、武器のチェンジアップを伝授された。4年春のリーグ戦では5勝、防御率0.84でMVPと最優秀投手賞に輝いた。

プロ1年目から開幕2カード目で先発を任され、球団初となる大卒左腕のプロ初登板初勝利を記録。その後も主に先発として起用され、プロ初の未勝利に終わった2022年のシーズン後半には、リリーフへ配置転換されたが、伸び悩みが続いた。

春季キャンプで左肩を痛めて二軍スタートとなった2024年は、5月に一軍昇格すると、登録当日に一死満塁の場面で起用され、このピンチを併殺打で無失点に抑えて快進撃が始まった。

ビハインドの展開での回跨ぎから、ここ一番のワンポイント、さらにリードの場面での登板と、徐々にポジションを上げ、48試合登板で1勝1敗、13ホールド、防御率2.20とキャリアハイの成績。クライマックスシリーズ、日本シリーズでも10試合無失点と無双の活躍を見せた。

今季もブルペンの柱に期待される左腕は、高校の後輩で現役ドラフト移籍の浜地真澄との共闘を楽しみにしている。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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