坂口　翔颯

さかぐち　かすが

実戦復帰が待たれる「ハマの何でも屋」

最速153キロのストレートにスライダー、ツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球を駆使する本格派右腕。将来のエース候補に期待されるが、右肘内側側副靱帯の再建術（トミー・ジョン手術）を行う前提での獲得で、ルーキーイヤーはリハビリに専念する期間になる。

報徳学園高校では、2年秋からエースとなり、県大会で全6試合中4試合に登板。決勝戦で中森俊介（千葉ロッテ）を擁する明石商業高校相手に完投勝利を挙げるなど、2完投1完封の活躍で優勝に貢献した。

3年時はコロナ禍の影響で、春夏の甲子園が開催中止となったが、ベスト8確定で打ち切りとなった夏の兵庫県独自大会では、全4試合中3試合に先発して2完投、全試合コールド勝ちで有終の美を飾った。

國學院大學では1年春からベンチ入りして、春はリリーフとして6試合に登板、秋は先発として5勝、防御率1.18で最優秀投手とベストナインに選出された。

その後は2年の秋季リーグの前に右肘痛、3年時には腰痛を発症するなど、コンディション不良に悩まされ、4年間の通算成績は45試合登板、11勝11敗、防御率2.19、142奪三振で大学生活を終えた。

好調時に見せた高いポテンシャルを評価されての指名で、1日も早い実戦復帰が待たれる。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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