大貫　晋一

おおぬき　しんいち

首脳陣の信頼厚い安定の先発右腕

多彩な変化球を制球よく低めに集める技巧派右腕。昨季は途中離脱もあり、登板数、黒星先行の成績とも不本意な成績だったが、防御率2.85と安定感は示した。

横浜市出身で中学卒業までは地元で過ごした生粋のハマっ子。長身だが線の細い身体つきから『ハマの豆苗』と呼ばれる。

静岡県の桐陽高校、日本体育大学時代は、故障もあり中央球界では無名の存在だったが、社会人の新日鐵住金鹿島で都市対抗に出場するなど活躍し、2018年ドラフト3位でプロ入りした。

1年目は15試合に先発して6勝をマーク。オフにはオーストラリアリーグに志願参加し、留学の成果を生かした2020年は、6連勝をマークするなど、自身初の2ケタ勝利となる10勝に到達した。

2021・22年と2年連続チーム最多の先発数で、2022年はキャリアハイの11勝をマーク。2023年は故障で開幕ローテを外れたが、交流戦で2勝を挙げるなど徐々に復調し、10月には自身初となる完封勝利を、投球数100球以内の『マダックス』で達成した。

昨季は開幕から先発ローテ入りしたが、2度の登録抹消でフルシーズンの活躍ができなかった。それでもポストシーズンでは3試合で先発を任されるなど、首脳陣からの信頼は厚い。今季こそ自身初となる規定投球回到達を目指す。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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