颯

はやて

セ・リーグで開花したサブマリン

下手から浮き上がるようなストレートにカーブ、スライダーなどの変化球で高い奪三振を誇る右腕。移籍1年目の昨季は、6先発を含む29試合登板と新天地でブレイクを果たした。

アンダースローになったのは中学生からで、桐光学園高校ではエース兼4番打者としてチームをけん引したが、甲子園出場はなかった。立教大学では1年時からエースとして、チーム35季ぶりのリーグ優勝に貢献し、59年ぶり日本一の大学選手権では最優秀投手賞に輝いた。

ドラフト4位で入団したオリックスでは、3年間で一軍登板は1試合のみ。1年目から二軍で41試合に登板したが、プロ2年目の2022年は右肩の不調で二軍でも6試合登板に終わり、オフに戦力外通告の後、育成選手として再契約。

右肩の不安で出遅れた2023年は、二軍で21試合に登板して防御率1.38と結果を残したが、2度目の戦力外通告となった。

ベイスターズに入団した2024年は、先発として5月中旬までに2勝をマークし、交流戦明けからはリリーフとして、場面を問わない起用で好投を続けた。ポストシーズンでも、6試合無失点の快投でチームの日本一に貢献した。

横浜市戸塚区出身で「ベイスターズのユニフォームを着て野球することが夢だった」という生粋のハマっ子は、今季もチームのために腕を振る。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム

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