森原　康平

スリークォーターの投球フォームから威力十分のスライダーと鋭く落ちるフォークを投げ込む守護神。チーム最多登板の昨季は、1年を通じてクローザーとしてチームの防波堤となった。

広島の山陽高校では甲子園出場がなく、近畿大学工学部、社会人の新日鐵住金広畑を経て、ドラフト5位で楽天に入団した。

1年目にデビューから10試合連続無失点を記録。プロ3年目の2019年には、セットアッパーとして64試合登板で4勝2敗29ホールド、防御率1.97で、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

2022年1月に右肘クリーニング手術を受け、7月に復帰登板を果たした直後に、トレードでベイスターズに移籍した。移籍2年目の2023年には勝ちパターンの一員になり、後半戦からは不振の山崎康晃に代わるクローザーとなり、17セーブを記録した。

2024年は開幕戦からセーブを記録し、5月は月間防御率0.90と安定した投球でクローザーに固定された。夏場に調子を落としたが、9月は11試合で同0.64と復調し、最終的にリーグ3位の29セーブを記録。

ポストシーズンでも、クライマックスシリーズのファイナルステージから5試合無失点で、日本シリーズでは胴上げ投手になった。今季も不動の守護神として50試合登板、悲願のリーグ優勝で胴上げ投手が目標だ。

TEXT by 大久保泰伸
データ提供：データスタジアム